雪から雹へ
近頃はこの間まで凍りついていたことが嘘であるかのような湿った空気で寒さも束の間の緩みをみせていた。
氷点下になると全てが氷結し辺りは真っ白で幻想的に、そしてとても静かになるのだが、近頃はそんなこともないようである。
白く凍てついている時の肌に空気が刺さるようなチクリとした寒さのようなものはなく、なにやら湿り気のある雪や雹といったものに包まれている。
今日は吹雪のあとに雹が降った。
雹はとてもうるさく、あの時の静けさというものの何もない降っては溶けていくとても美しいと言えるものではなかった。
ドイツでは毎年四月に必ず一度は雹が降る日がある。必ずだ。そして必ずFacebookにその動画あげられる。
一昨年はアレキサンダープラッツで待ち合わせをしている時に降ってきた。
いきなり曇天になり暗くなったと思ったら突然礫のように降って来る雹。
硬くて痛くて、でもみんなが大騒ぎするのは楽しく、気がつくと過ぎ去っている。
雹は好きではないし美しいとは思わないが、一年に一度みるのは悪くない。
静かに降り続ける雪が好きだ。
雑音を吸い込んで景色も変えてくれる。
天気予報をみてると、来週からはずっと快晴が続くが気温は毎日氷点下までいくそうだ。
そうしたらまたあの氷結した世界に会えることだろう。
寒いのは辛いが、ここでしか体験できないこと、見られない景色を最大限に楽しみたい
明日はとても楽しみなことがあるから早く寝なければいけない